[iOS 10] 故きを温ねて新しきを知る?ミュージックのタイポグラフィーの話
こんにちは。秋の夜長も休日もネトゲに限る!宮嶋です。
寒くなってきたので引きこもりに拍車がかかります。これではいけない。めそ子さんを見習って登山でも始めようかな。
音楽を聴きながら、美しい風景を眺めて優雅なひとときを過ごすのも良いですね。
はじめに
iOS 10のミュージック画面のタイポグラフィ、発表されたときから紙媒体のようだと思って見ていました。
なんとなーく北欧デザインのどこかで見たような気がして、でも何か思い出せなくてもやもやしていました。
そして今日やっと、これかな?と思うものを見つけたのでお話したいと思います。
※あくまで個人的な主観・見解であり、実際の意図と異なる場合があります。ご了承ください。
国際タイポグラフィー様式
こ れ だ !
大きくてはっきりした見出し!左揃えの文字!グリッドスタイルで綺麗に分けられた画面!
ミュージックの文字やレイアウトは国際タイポグラフィー様式に非常によく似ています。
国際タイポグラフィー様式って何?
清潔感・可読性・客観性を追求したタイポグラフィーの様式で、
1950年代にスイスで確立しました。
スイスで発展したことから、スイス・スタイルとも呼ばれます。
特徴
サンセリフ書体、左揃え、グリッドスタイルを利用したレイアウトです。
また、左右非対称のレイアウトで右は自然のまま不揃いになっている(ラグ組み)のも特徴です。
このデザインの典型例として、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンの作品がしばしば挙げられます。
画像引用:Amazon
彼が編集したデザイン誌 Neue Grafik / New Graphic Design / Graphisme Actuel のレイアウトです。
iOS 10のミュージックのタイポグラフィーにどことなく似ているように思います。
おわりに
ミュージックのタイポグラフィー、大きく変わって驚かれた方も多いと思います。
大きくシンプルな見出しや、余白を多くとったレイアウトは可読性を追求した国際タイポグラフィー様式を思わせます。
もしかすると改めて原点に立ち返り、ユーザーが最も見やすい設計に挑戦しているのかもしれません。